「テンポ」は良くても中身が無くては心掴めません。「フォーガットン」
2006年 04月 25日
フォーガットン
/ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
面白い映画は、往々にしてストーリー展開の「テンポ」が優れているものが多い。
幕があがってオープンニングタイトルが始まり、一度その映画の世界へ引き込んでしまえば、
後は一切他のことを忘れさせ、エンドロールが流れ終わるまで観客の心を掴む。
それはストーリー展開だけではない。映像の見せ方(たとえばカット割、カットタイミング)、
BGMや音響の計算されたリズムなど、「テンポ」が早い・遅いではなくストーリーに応じて
的確なリズムを刻むことに優れているという事。
好きな映画、良い映画、心に残る映画は、全てこの理論が該当する。
本作も同様、オープニングが始まり好感触を覚えた。
余計な話は一切処分され、テンポよくストーリーは進んでいく。
中盤までは、ラストへの期待と推理に心奪われ、食い入るように画面に集中していた。
しかし・・・。中盤以降より急激に話しはつまらなくなる。テンポだけは良いのだけれど・・・。
結末などまったく理解しがたいもので、期待と推理は見事に裏切られた。
こんなに納得いかないストーリーも珍しい。
あまりにも観客を馬鹿にしているとしか思えないお粗末なラスト。
SFにしたいのか、犯罪推理ものにしたいのか。
おそらく両方を追ったのだろう。それが上手く描かれた作品も中にはあるけれど、
本作はそのどちらも得ることが出来なかった。
特に後半に多用する「ビューン!」ってシーン。(見た人には分かる)
あれは何なのでしょう?思わず笑ってしまいます。
「テンポ」だけは、最後まで途切れず保てていたのに。
前述の理論は見事に打ち砕かれた。「テンポ」が良いから優れた映画とはいえない。
優れた映画が、「テンポ」も良いのは間違いないけれど。
ただ、家族ものに弱い自分。
母親の子供に対する愛と絆には共感できたし伝わってきたので、
評価はこれぐらいだろうか。
評価(5点満点):☆☆
/ ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
面白い映画は、往々にしてストーリー展開の「テンポ」が優れているものが多い。
幕があがってオープンニングタイトルが始まり、一度その映画の世界へ引き込んでしまえば、
後は一切他のことを忘れさせ、エンドロールが流れ終わるまで観客の心を掴む。
それはストーリー展開だけではない。映像の見せ方(たとえばカット割、カットタイミング)、
BGMや音響の計算されたリズムなど、「テンポ」が早い・遅いではなくストーリーに応じて
的確なリズムを刻むことに優れているという事。
好きな映画、良い映画、心に残る映画は、全てこの理論が該当する。
本作も同様、オープニングが始まり好感触を覚えた。
余計な話は一切処分され、テンポよくストーリーは進んでいく。
中盤までは、ラストへの期待と推理に心奪われ、食い入るように画面に集中していた。
しかし・・・。中盤以降より急激に話しはつまらなくなる。テンポだけは良いのだけれど・・・。
結末などまったく理解しがたいもので、期待と推理は見事に裏切られた。
こんなに納得いかないストーリーも珍しい。
あまりにも観客を馬鹿にしているとしか思えないお粗末なラスト。
SFにしたいのか、犯罪推理ものにしたいのか。
おそらく両方を追ったのだろう。それが上手く描かれた作品も中にはあるけれど、
本作はそのどちらも得ることが出来なかった。
特に後半に多用する「ビューン!」ってシーン。(見た人には分かる)
あれは何なのでしょう?思わず笑ってしまいます。
「テンポ」だけは、最後まで途切れず保てていたのに。
前述の理論は見事に打ち砕かれた。「テンポ」が良いから優れた映画とはいえない。
優れた映画が、「テンポ」も良いのは間違いないけれど。
ただ、家族ものに弱い自分。
母親の子供に対する愛と絆には共感できたし伝わってきたので、
評価はこれぐらいだろうか。
評価(5点満点):☆☆
by knonac
| 2006-04-25 20:58
| 映画